発達に特性のある長男と歩んだ16年|落ち着いた今だから言えること

次男の成長と家族のこと

ねこみです。

長男ぽにおはASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けています。

ぽにおが小さかった頃、外出などのイレギュラーな出来事があると、激しく泣き続けることがありました。

理由がわからないまま続くその姿に、私は戸惑い、余裕をなくして怒ってしまうことも少なくありませんでした。

3歳のころ、話す言葉は一語文が中心で、発達検査では実年齢の半分程度の発達と言われましたが(→3歳で受けた発達検査の記事はこちら

月日は経ち、高校生になった今では、遅刻や欠席なく毎日一人で学校へ通い、弟を大事にしながら、家のことも手伝ってくれています。

あの頃は想像もできなかった今の姿を見て、「落ち着いた」と感じるようになりました。

そんなぽにおとの16年を、ようやく気持ちに余裕が持てるようになった今だからこそ振り返ってみたいと思い、この記事を書くことにしました。

もちろん、発達は十人十色で、どのお子さんにも当てはまる話ではありませんし、「これが正解」というものがあるわけでもないと思っています。

あくまで我が家の体験談として、参考になる部分があれば、という気持ちで綴ります。

 

以前の長男の姿(幼少期)

ぽにおが1~2歳のころ、外出先ではいつもギャン泣き。

主人の実家に連れて行っても、しまじろうのコンサートに連れて行っても泣きどおしで、肩身の狭い思いをしました。

「いつもと違うこと」にとても敏感な子供でした。

一度泣き出すと、抱っこしてもあやしてもダメ。一時期はお出かけが怖かったです。

3~4歳ごろになると、少しずつ言葉がでてくるようになった一方で、泣く代わりに自分を叩くなどの行動がみられるようになりました。

当時は、その行動の理由がまったくわからず、「どうしてこんなことするのだろう」と戸惑うばかりでした。

保育園では、同じ空間にいながらも、誰かと一緒に遊ぶことはほとんどなく、一人で遊んでいることが多かったようです。

集団遊びに入れない様子を見ると、心配になる一方で、どう声をかければいいのかもわかりませんでした。

今振り返ると、不安の強さや、人との関わり方の難しさがあったのだと思いますが、当時の私にはそこまで思いを巡らせる余裕がありませんでした。

「どうしてできないのだろう」

焦りや不安ばかりが募っていきました。

 

転機

そんな日々の中で、ぽにおが3歳を過ぎたころ、療育に通い始めました。

当時の私は「何かをできるようにしなければ」「困りごとを減らさねば」という思いが先に立ち、気持ちにも余裕がありませんでした。

療育に通ったからといって、すぐに何かが変わったわけではありません。

むしろ最初の3か月は嫌がって泣きわめき、連れて行くにも一苦労。

「療育の駐車場まで着いているのに、建物に入れない」なんてこともありました。

そのうちに段々と参加できるようになり、子供との関わり方について話を聞く中で、

「行動だけ見るのではなく、その背景に目を向ける」という考え方に、少しずつ触れるようになりました。

同じころ、保育園で親しくしていたママ友から、

「この子は天使なんだよ」と声をかけられたことがあります。

その言葉を、私は

「生まれてきてくれただけで尊い存在」

という意味で受け取りました。

できる・できないに目を向けるばかりだった私にとって、その視点は心を軽くしてくれるものでした。

それまで「どうにかしなければ」と思い詰めていた私が、

「今は一緒に過ごす時間を大切にしてみよう」

と考えられるようになったこと。

それが、私にとっての一つの転機だったのだと思います。

 

環境づくり(我が家で意識していたこと)

転機をきっかけに、私が意識するようになったのは、

ぽにおを変えること」ではなく、過ごす環境を整えることでした。

見通しが持てる環境

ぽにおは「いつもと違うこと」に強い不安を感じやすい子でした。

そのため、予定がわからないまま行動すること自体が、大きな負担になっていたのだと思います。

我が家では

  • これから何が起きるのか
  • どんなことをするのか
  • どこまでやったら終わりなのか

をできるだけ伝えるようにしていました(→我が家が実践した見通しの立て方の記事はこちら)。

それでもうまくいかない日もありましたが、「わからないまま連れて行かれる」状況を減らすことは、ぽにおにとって安心につながっていたように感じています。

安心して過ごせる環境

もうひとつ意識していたのは、安心して自分のペースで過ごせる環境でした。

何かに没頭しているときは、できるだけ邪魔をしない。

可能な限り、ぽにおのルーティンや興味に付き合う。

そうした関わり方を、少しずつ意識するようになりました(視点を変えると子育てが楽になった話はこちら)。

それが良かったのかどうかは、正直なところわかりません。

ただ、無理に切り替えさせようとせずに、本人の気の済むタイミングまで待つことで、お互いに気持ちが荒れにくくなったように感じています。

私自身、完璧な対応ができていたわけではありませんが、「安心できる存在でいよう」とできるだけ意識をしていました。

これらは、「特別な方法」でも、「正解」でもありません。

10人いたら10通りの道があるのだと思います。

ただ、我が家では、

見通し・安心感・その子のペースを尊重することが、日々を過ごす上での土台となっていきました。

 

今の長男の姿

高校生になった今のぽにおは、遅刻や欠席をすることなく、毎日一人で学校へ通っています。

片道1時間以上かかりますが、それも彼の日常の一部になっています。

自室で一人過ごす時間も大事にしながらも、歳の離れた弟の「子育てチームの一員」として活躍してくれています。

あの頃、外出が怖く感じられたり、先のことばかり心配していた日々からは想像もできなかった今の姿です。

「落ち着いた」と感じられるようになったのは、何かが劇的に変わったからではなく、少しずつ、確実に成長を重ねてきた結果なのだと思います。

もちろん、これから先も不安がゼロになるわけではありません。

それでも今は、「その時その時を一緒に過ごしていければいい」と思えるようになりました。

”子供”でいてくれる時間はあとわずかだから。

 

あとがき

この記事で書いたことは、あくまで我が家の一例です。

同じように悩んでいる方にとって、何かを決めつける材料ではなく、

「こんな家庭もあるんだ」と思っていただけたら嬉しいです。

 

 

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