ねこみです。
「支援学級にいる子は、高校どうするの?」
これは、多くの親御さんがぶつかる壁だと思います。実際に、私もとても悩みました。
この記事では、支援学級からの進路の種類と、我が家が選んだ専修学校(私立高校扱い)についてお話しします。
我が家の長男ぽにおはASD(自閉症スペクトラム)で、4月に晴れて高校生となりました。現在進行形だからこそのリアルな体験談を書いていきます。進路に悩む方の参考に、少しでもなりますように。
支援学級から進める進路の種類
支援学級に在籍している場合、通常の公立高校に進学するのはとても難しいです。というのも、支援学級には内申点が付かないからです。
そのため、進路はある程度限られてきます。
特別支援学校
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- 普通科(幅広い障害に対応)では作業の時間が多く設けられています。卒業後の進路は作業所や就労移行支援、手帳枠での就職等です。
- 産業科(比較的軽度向け)は普通科よりも職業訓練に重きを置いています。機械の操作やパソコンでExcel・Word等を学び、卒業後の進路はほとんどの場合、手帳枠での就職を目指します。
- どちらの場合も「知的障害の手帳が必要」とされるケースが多く、公式には書かれていないけど実質的に条件となっている場合もあります。
- 卒業をしても高校卒業資格は得られません(大学の受験資格は得られます)。
通信制高校(+サポート校)、定時制高校
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- 学力や生活面で不安のある子にも通いやすい柔軟な進路です。
- 見学に伺ったある学校は、「通学をしてもいいしオンラインで授業を受けてもいい」「制服は着なくてもいいけど、制服っぽい服を着てくるように」と、とても自由度が高かったです。
- 通信制の場合、通信制高校とその学習を支援するサポート校への同時入学をするという学校が多くみられます。
- 前の記事でご紹介した、放課後等デイサービスと提携している学校もあります。
- 私立の学校は、高校授業料無償化の対象となります。
- 卒業後の進路については、学校や個人の能力によりまちまちです。
専修学校高等科
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- 資格や検定を多く取得させてくれる特徴があります。
- 提携している高校に同時入学をして、卒業と同時に高校卒業資格をとることができます(一部、そのようなシステムがない学校があるそうですので、要確認)。
- 不登校経験のある子やグレーゾーンの子の受け皿にもなっています(支援学級出身は全体の10%ほど)。
- 私立高校扱いのため、高校授業料無償化の対象となります。
- 卒業後は多くの子が系列の専門学校へ進学します。また、少数ですが大学進学や一般就職する子もいるそうです。
まとめ
知的の手帳を持つお子さんの多くは特別支援学校を選び、手帳枠での就労を目指します。
手帳を持たない子の進路は、近年オンライン学習の普及により通信制高校が増えたことで多様化しています。普通高校へ行けなくとも高校卒業資格を取れるのが魅力ですが、支援学級出身の子にとっては大きな挑戦で、試練でもあります。
我が家は中学入学当初から進路の第一希望が専修学校だったため、かなり早くから学校見学を始めました。そして、現在通う学校に巡り合い、見学会や体験会などに何回も足を運んで入学に至りました。
次回は【高校進学シリーズ②】、ぽにおが専修学校を選んだ理由を書いていきます。



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