ねこみです。
長男ぽにおはASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けています。
言葉がぐんと増えた5歳ごろ、「やっと文章で話すようになった」と喜んだのも束の間、今まで見えにくかった“特性”が、はっきりと表れるようになりました。(前回の話はこちら)。
成長の喜びと、新たな悩みはいつもセット。
これは、当時悩んでいた私の心を軽くしてくれた「視点」の話です。
回るものばかりに夢中だったぽにお
ぽにおに自閉症らしい特徴が少しずつ現れてきたのは2歳ごろからでした。クレーン現象や逆さバイバイ、繰り返し行動。中でも、とくに強く出ていたのが、「回るものへの執着」でした。
自宅でもお友達のお家でも「換気扇を回して」と要求し見続ける。
興味を逸らそうと新しいおもちゃを買い与えて誘導もしましたが、扇風機のほうがずっとぽにおを惹きつけました。
またある時、めずらしくミニカーを手にしたと思ったら、床に這いつくばってタイヤが回るのをひたすら見ていました。
インターネットで検索して、わが子の気になる様子が自閉症の”それ”だと知ったとき、私はとても落ち込みました。
「ちがうちがう」と自分を慰め、また調べて落ち込んで…の繰り返し。
そんな私に、夫(かぴすけ)が言った忘れられない言葉があります。

回るものが好きでもいいじゃん。
将来、専門家になるかもしれないよ。
新しいモーターやプロペラを開発するかもしれないじゃん。
その瞬間、「困った特性」だったものが、
「この子の好きなもの」に変わりました。
”障害特性”として見ていた時は辛かったけど、息子の”好きなもの”として捉えれば、穏やかに見守れる。
そのことをきっかけに、私はぽにおに「気の済むまで見ていていいんだよ」と言ってあげられるようになりました。
みんなと違う視点で描いた鏡餅
ぽにおの障害を受容しつつあった私ですが、つらい気持ちになることはゼロにはなりませんでした。
特に、保育園時代はクラスの壁面に全員の絵が貼られるのを見るのは、いつも気が進みませんでした。
みんなそれぞれ”絵”を描いているのに、ぽにおのそれは”線”だったから。
年長さんの年明け、テーマは鏡餅。
私はまた傷つくのを覚悟してぽにおの絵を探しました。すると、元気のよい三重丸を発見。真ん中にはオレンジ色が塗ってあります。
しばらく眺めてやっと気づきました。それは、上から見た鏡餅だったのです。
みんなは横から見た鏡餅を描いていましたが、ぽにおだけ別の角度から見たんだとわかりました。「そういう視点を持っていることって、素敵なことだよね」と感じ、涙があふれました。
私の心がまた一つ軽くなった出来事でした。
親が楽になると、子供も楽になる
できないことや他の子との違いばかりに目を向けて落ち込んでいた私。
でも、視点を変えると、そこには「息子らしい力」や「可能性」がちゃんとありました。
「好きなことを気の済むまでやっていいよ」と心から言ってあげられるようになったことは、私たち親子にとって、とても穏やかな時間をもたらしました。
こうして、ぽにおは保育園を卒園します。
体はみんなよりひと回り小さく、できないことも多かったけれど、先生方のご指導のおかげで卒園式はビシッと決めてくれました(練習大変だった思う)。
涙で前が見えないほど号泣。
でも、少しずつだけど確実に成長を実感して、心は晴れやかでした。
さて、いよいよ小学校入学!次回のお話はこちら。



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